高尿酸血症の分類と対応 – 自助努力だけではダメな時の原因を探る

一体どっちに進めばいいの?

一体どっちに進めばいいの?

体内での尿酸の生成プロセスとそこから考え得る身近な「出来る対策」について考えて頑張ってストイックな生活を送った後ですら、それでも、高尿酸血症が続くこと、どうしてもあるようです。そこにはいくつか想定される根本的な理由があるようです。高尿酸血症の原因は大きく分ければ二つに分けることが出来ます。

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尿酸の産生過剰

体内での尿酸の産生(生成)が排泄可能な量より多いケースです。これについて考えられるのは、これまで見てきた食生活によるプリン体の摂取量が多い事や、飲酒による影響、というものが考えられますが、この他にも次の事も考えられます。

そもそも代謝が活発

尿酸の生成は代謝によるものでした。また、人間には活動をせずとも最低限の生存のための代謝や、細胞等の再生のような新陳代謝も日々行われます。基礎代謝の計算自体は、身長や体重、年齢や性別、体脂肪率などで計算できますが、厚生労働省国立健康・栄養研究所国立スポーツ科学センターだけでも、この計算式と参照する情報が異なりますので、当然、個人差があってもおかしくはなく、そうなると、代謝のいい人とよくない人、というのがいるわけですから、代謝のいい人のほうが体内での尿酸の生成も自然と多くなる、という訳です。

ちなみに、汗をかく人は新陳代謝のいい人、という説はありますが、新陳代謝がいいと汗を多くかきがち、ですが、汗をかく原因は他にも冷え性の人(毛細血管での血流の滞りにより水分の排出も悪くなり、体内に体を冷やす原因となる余計な水分をため込むことになるので、体の熱を放出するために汗をかく)、太っている人(皮下脂肪が体内に熱をこもりやすくするため、発汗により体温調節をしようとする)、運動不足で顔にだけ汗をかく(汗をかく習慣がないと体の表面の汗腺が衰えるため、顔や頭などの特定の部位でのみ汗をかくようになる)、病気が原因(自律神経失調症や更年期障害、糖尿病からバセドー病、脳こうそくまで、汗が病気発見の予兆にもなります)、と別の要因もありますのでご注意を。

尿酸の排泄機能の低下

もう一つの理由というのが体外への尿酸の排泄する機能の低下が挙げられます。

尿酸は主に排尿で体外への排泄します。この体外への排泄をつかさどるのが腎臓なのですが、何かしらの理由で尿酸を排泄する機能が低下することでうまく体外に出すことが出来なくなることがあります。こうなると体内では引き続き生成される尿酸は体内に蓄積してしまうことになります。

また、最近の研究では、腎外尿酸排泄ということで、汗や消化液を通じて全体の20%程度を体外に排泄していることが分かった上に、その役割を果たすABCG2と呼ばれる高容量性の尿酸排泄輸送体の機能障害が腎臓での尿酸排泄を増やすという腎臓への負担を増やす結果を生み出し、また、従来では尿酸の過剰生成しているようにも見える状況を作り出しているだろう、という結果も出てきていることから、腎臓以外の理由での排泄能力の低下というのも最近では注目されています。

もちろん、両方の併発しているケースもあり得ますので、高尿酸血症の疑いがある場合にはどちらなのか、両方なのかというのを調べる必要も出てきます。

なぜどちらの原因なのかを知る必要があるのか?

もちろん、原因によって使用する薬が変わってくるから、です。尿酸産生過剰の場合、尿酸の生合成を抑制することで、血清尿酸値の低下と共に尿中の尿酸排泄量も減少させることを意図した薬、ザイロリックを処方されることになります。尿酸排出機能低下の場合、尿細管における尿酸の分泌後再吸収を阻害する事で、尿酸排泄作用を発揮させる薬、ユリノームが処方されることになります。

ただし、これらが処方されることで尿内の尿酸が増えることから、尿路内での尿酸の結晶化のリスクが高まり、尿路結晶というかなり痛い症状が起こりえます。そのリスクを抑えるためには、尿酸が尿に溶けやすくする必要があり、尿のpH値を中性に近づけることになります。酸性では溶けにくく、pH値が6以下の場合、酸性尿と呼ばれることになりますが、食事療法で改善を進めることになります。それでもダメな場合、尿アルカリ剤のウラリットを使うことで改善を進めることになります。

いずれを使っても、当然副作用がありえますので、薬を使う前に改善出来るのが好ましいのですが、体質や遺伝などの事情もあり得ますので、この辺りはお医者さんと相談することが一番でしょう。

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